【銘柄分析】総合バルブメーカ 株式会社キッツ

資産運用

プラントエンジニアの視点から、個人的に注目している銘柄の分析・まとめを行います。
初回は、バルブメーカーの 株式会社キッツ です。

プラント業界や製造業関連で知らない人はいない、超有名企業でしょう。
有名どころ過ぎて、YouTubeでも投資系チャンネルで既に多数ピックアップされていますが、

プラントエンジニア+としては、ここから入らざるを得ない!ということで。

*注記
 本記事は2024年5月現在の情報に基づき作成されています。
 特定の株式に関する個人的な分析内容を提供するものであり、投資そのものを推奨するものではございません。
 投資に関する意思決定は個人の責任において行われるべきものであり、投資判断の参考情報としてご活用ください。
 また、投資に伴うリスクについても十分にご理解いただき、ご自身の投資目的やリスク許容度に基づいて
 行動されるようお願い申し上げます。

【参考】
・株式会社キッツ ホームページ
・株式会社キッツ IR情報
・IR BANK 6498 キッツ_決算
・Yahoo!ファイナンス 株式会社キッツ
・openwork 株式会社キッツ

プラントエンジニアへの投資のススメは以下の記事にて。
個別銘柄のオススメではなく、投資をする意義についてまとめています。
👇👇👇

事業内容

プラントには欠かせない、バルブ。
その総合メーカーで「バルブと言えばキッツ」のブランドを誇る企業です。

キッツの特徴

国内トップシェア海外でもTOP10に入るシェアを誇る超大手。
・海外売上比率が41%、海外拠点17拠点。国内外に収益の柱がある。
・売上比上位は、石油化学23%、建築設備21%、半導体装置18%。

 幅広い事業ポートフォリオを展開している。
・上記の主要市場は、コスト競争がありつつも納入実績や慣習重視が根強いため、
 一度抑えたシェアがひっくり返ることは珍しく、盤石な収益基盤がある。
・OpneWorkのスコアは2.92。老舗のトップシェア企業ということもあり

 「ザ・JTC」という雰囲気のコメントが多い。

業績推移

キッツの特徴

・2008年/リーマンショック、2020年/コロナ禍の影響はあるものの、
 営業利益率・ROEは大崩れせず売上・EPSは右肩上がりを続けている。
・長期経営計画ではFY2030目標を 平均売上高成長率4%以上ROE10%以上 としている。

財務状況

キッツの特徴

自己資本比率55~60%が目標。
・中国やロシアの地政学リスクや、資源価格高騰、円安為替リスクなどに対し
 フリーキャッシュフローをどのようなバランスで調整していくかは要注目。

配当情報

キッツの特徴

配当性向35%前後を維持。
・配当金以外では、株主優待も。100株以上で、

 長野で展開しているホテル事業の「紅や」宿泊割引あり。
1,000株以上でクオカード(2,000株以上で2,000円、3,000株以上で3,000円)。
 ’24/05/24時点の配当利回りは3.75%、1,000株以上の配当利回りは3.84%。

まとめ

日本が誇る総合バルブメーカー、株式会社キッツの銘柄研究まとめでした。
個人的には、配当利率が高めなので以前から長期保持対象としている銘柄です。

売上市場が景気敏感セクターが多いものの、
幅広いセクター・国内外へ展開しているので総崩れはしにくいですし、
プラントやマシンで採用しているバルブのメーカをころころ変えることは少ないため
シェアを抑えたら早々ひっくり返らないブランド力が強固な基盤です。

これからも末永くお付き合いしたい銘柄です。

それではまた次回、⛑ご安全に!⛑

マコト

産業系(食品加工/製鉄/特殊金属加工/電子部品/半導体)、化学系(化学製品/火力発電/バイオマス発電)、環境系(産廃処理/下水処理)など、多岐に渡る業界のプラントで、設計・施工管理・試運転・保守管理の業務全般を経験したプラントエンジニア。
様々な視点から、プラントエンジニアやプラント業界に関わる方にプラスとなる情報を発信したいと思います。

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