目指せ!建築施工管理技士 ~鉄筋の継手~

プラント設計情報

鉄筋コンクリート構造において、鉄筋の継手は非常に重要なポイントです。
建築施工管理技士試験はもちろん、建築士試験でも頻出するため、確実に押さえておきたい分野です。

本記事では、ガス圧接や機械式継手について
出題傾向に基づいた基礎知識を丁寧に解説していきます。🛠️

鉄筋のガス圧接

ガス圧接の規定数値

ガス圧接は、鉄筋同士を軸方向に加圧しながら加熱して接合する方法です。
施工管理上、寸法や品質の基準を正しく理解しておくことが重要です。

項目基準値
ふくらみ長さ鉄筋径の1.1倍以上
ふくらみ直径鉄筋径の1.4倍以上
(異径接合なら細い方の1.4倍)
圧接面のずれ鉄筋径の1/4以下
中心軸の偏心量鉄筋径の1/5以下

📌 ポイント!
これらの基準は、施工時の外観検査にも使用されるため、数値を丸暗記するのではなく

「ふくらみはしっかり、偏心は少なく」といったイメージで覚えると実務にも活きます。

ガス圧接の品質管理

ガス圧接では、接合部の健全性を保つため、加熱方法や施工者の資格にも細かなルールがあります。

  • 加熱は、端面が定着するまでは還元炎、その後は中性炎を使用します。
  • 鉄筋がSD345・D29のような高強度・大径の場合は
    JISに基づく技術検定2級以上の技能者が施工しなければなりません。

👷‍♂️ 試験対策Tips:
「炎の種類」と「資格要件」は混同しやすいので要注意!
「還元炎 → 中性炎」「SD345 → 技能者2級以上」とセットで覚えましょう。

アイズ継手技工株式会社さんのYouTube公式チャンネルで、施工手順が分かり易くまとまっています。
還元炎→中性炎の見た目の違いなど、ビジュアルでより理解がし易いと思います。

鉄筋の機械式継手の種類と特徴

機械式継手は、工場製作や現場施工において
鉄筋同士を迅速・確実に接合する方法として広く使われています。
種類ごとの特徴を理解しておくと、試験だけでなく実務でも役立ちます。

継手の種類特徴
ねじ節継手ねじ付きの鉄筋をカプラーで接続。
ロックナットで固定。施工がシンプル。
端部ねじ継手異形鉄筋の端部におねじを切り、摩擦力で接合。
高い強度が得られる。
充填継手スリーブに鉄筋を挿入し、モルタル等で充填。
部材の密着性が高い。
併用継手上記の方式を組み合わせたハイブリッド継手。
複合的な利点がある。

🔍 覚え方のコツ:
「ねじ節=ねじ付き・ロックナット」「端部ねじ=端部加工」「充填=モルタル」「併用=それらのミックス」と

特徴をキーワード化して整理すると理解が深まります!

(参考:一般財団法人建材試験センター 鉄筋継手の基礎講座

まとめ

鉄筋の継手は、構造の強度や耐久性に直結する非常に重要な技術です。
ガス圧接の数値基準や加熱手順機械式継手の種類と特徴など
試験で頻出するポイントは確実に押さえておきましょう。

これらの知識は、建築施工管理技士試験だけでなく、
建築士試験や実際の設計業務でも活用できる重要なポイントです。

基本的な考え方を身につけて、試験では確実に得点しましょ
う!



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マコト

産業系(食品加工/製鉄/特殊金属加工/電子部品/半導体)、化学系(化学製品/火力発電/バイオマス発電)、環境系(産廃処理/下水処理)など、多岐に渡る業界のプラントで、設計・施工管理・試運転・保守管理の業務全般を経験したプラントエンジニア。
様々な視点から、プラントエンジニアやプラント業界に関わる方にプラスとなる情報を発信したいと思います。

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