資格取得に向けた効果的な過去問周回方法をご紹介!

資格取得

試験勉強において、ただ過去問を解くだけでなく
効率的に知識を定着させる方法を知りたいと思いませんか?

今回は、私がこれまでに取得した多くの資格において成功を収めた、
過去問を使った3ステップの学習法をご紹介します。

私自身はこの方法で、以下のような資格試験に合格しています。

  • 1級管工事施工管理技術者
  • 1級電気工事施工管理技術者
  • 公害防止管理者(水質1~4種、一般粉じん、特定粉じん)
  • 2級ボイラ技士
  • ITパスポート
  • 危険物取扱者(乙4)

これらの試験で成果を上げた勉強方法について、以前紹介した生成AI活用方法も交えながら
過去問を3ステップで解き進めることで、効率よくかつ実用的に知識を身につけていくことが可能です。
資格取得を目指す方に新しい視点を提供できる内容になっていますので、ぜひご一読ください。

はじめに:準備するもの

この試験勉強を進めるためには、次の準備が必要です。
いずれも難しいものではありません。

  • 過去問題の準備
     過去5年以上の過去問を用意します。

     市販の過去問集や、ネット上の無料過去問サイトを利用しても問題ありません。
  • 生成AIの利用環境を整える
     ChatGPT、Copilot/BingChat、Perplexityなどの生成AIを利用できる環境を整えます。
     2024年時点で上記のどの生成AIを使っても、無料版でも十分に活用できる状態です。

  • 学習時間の確保
     毎日1~2時間を目安に、2~3週間で過去問を3周する時間を確保します。
     試験にもよりますが、私の場合は1級施工管理技術検定の勉強の際は
     1~2時間/日 x 3~4日/週 x 3ヶ月 = 約50~60時間程度 の勉強時間でした。

過去問1週目:機械的なインプット

目的
最初の段階は、過去問の設問文と解答の出題傾向を機械的に把握することに主眼を置きます。

深く考えることなく、問題を流し読みして、問題文に慣れるだけでOKです。

マークアップのコツ
過去問の頻出範囲を視覚的に把握するため、段階的なマークアップを行います。

  • 2回以上 出現する部分にはアンダーバー「_」を引く。
  • 3回以上 出現する部分には二重アンダーバー「__」を引く。
  • 4回以上 出現する部分は強調記号「!!」「◎」や「【 】」などで目立たせる。
  • 5回以上 出現する場合は、蛍光ペンで塗りつぶして強調する。

実際に私が過去問集にメモしていた例が👇のようなものです。
(参考:一般財団法人 地域開発研究所「2024年版 1級電気工事施工管理 第一次検定問題解説集」)

これにより、どの部分が試験で頻出する重要ポイントかが一目でわかるようになります。
また、類似した問題が同じ番号で繰り返し出題されることも多いため、
全体の傾向を自然と把握できるようになります。

実際に私が過去問集に出題傾向が同じ問題を着色していった例が👇のようなものです。
塗られていない箇所がほとんど無い=ある程度同じ知識からの出題が繰り返されている
ということが良く分かります。そして、その出題傾向もつかめています。
(参考:一般財団法人 地域開発研究所「2024年版 1級電気工事施工管理 第一次検定問題解説集」)

ゴール
頻出問題や解答文のパターンが頭に入り、問題が繰り返し出題される部分を機械的に理解します。

試験問題がワンパターンであれば、この段階である程度の記憶が形成されるでしょう。

過去問2週目:生成AIを使った知識の補強

目的
この段階では、生成AIを活用しながら問題を解き、周辺知識を固めます。

1週目でマークアップした頻出問題については、生成AIを使って深掘りし、理解をより確かなものにします。

プロンプトのコツ
AIに質問する際、自分が理解しきれていない箇所や関連知識を効果的に補うため、

次のようなプロンプトを活用します。

  • 「高校生でもわかるレベルで解説してください」
     専門用語をシンプルな言葉に置き換えてもらい、基礎から理解します。
  • 「この問題の背景知識も含めて教えてください」
     周辺知識や関連トピックを学び、問題の解決方法を広げます。
  • 「この公式の具体例を教えてください」
     公式や理論を実際の例に基づいて説明してもらうことで、理解が深まります。
  • 「他の解決方法や最新の手法も教えてください」
     最新の知識や異なるアプローチを学び、多角的な視点を養います。

このようなプロンプトを駆使することで、AIから引き出せる情報の質を向上させ、
効率的に知識を補完することができます。
プロンプト力も同時に向上し、AIの利用をより有効に活用できるようになります。

ゴール
生成AIによる解説を通じて、1週目で機械的に読み進めた内容を理解し、知識として定着させます。

また、AIのプロンプトに慣れることで、より効率的に情報を引き出せるスキルも向上します。

より詳しいやり方について、過去記事を参照してみてください。

過去問3週目:自分だけのノートでアウトプットの完成

目的
3週目では、1週目と2週目の知識を整理し、自分だけの参考書を作成します。

ノート作成のコツ
これは単なる試験対策のノートではなく、試験後も役立つ学習資産となるものです。

過去問の出題傾向に基づき、生成AIから得た解説を組み合わせて、理解しやすい形式にまとめます。

ゴール
試験後も繰り返し活用できる参考書レベルのノートを作成し、知識を再定着できるようにします。

これにより、試験対策を超えて、実際の業務においても役立つ知識として長期的に活用できます。

まとめ

この3ステップの勉強法では、
単に過去問を3周するだけでなく、異なるインプットとアウトプットを繰り返すことで、
より深い理解と記憶の定着を実現します。

  • 1週目:機械的なインプット
     過去問の出題傾向を理解し、重要なポイントをマークアップする。
  • 2週目:生成AIを使ったダイアログ形式での知識の補強
     AIの力を借りて対話形式で記憶定着させ、不足している知識を補完。プロンプト力も向上させる。
  • 3週目:アウトプットの完成
     知識を整理して、試験後も活用できる自分だけの参考書を作成する。

これにより、過去問の反復学習以上の効果を得ることができ、試験に向けた準備がより充実したものとなります。
資格取得を目指す皆さんは、ぜひこの方法を試してみてください!

それではまた次回、⛑ご安全に!⛑

マコト

産業系(食品加工/製鉄/特殊金属加工/電子部品/半導体)、化学系(化学製品/火力発電/バイオマス発電)、環境系(産廃処理/下水処理)など、多岐に渡る業界のプラントで、設計・施工管理・試運転・保守管理の業務全般を経験したプラントエンジニア。
様々な視点から、プラントエンジニアやプラント業界に関わる方にプラスとなる情報を発信したいと思います。

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