私たちの日常生活は、エネルギーから食料品まで、多種多様な製品やサービスに支えられています。
その裏にはプラント業界が存在し、社会・産業インフラを支える重要な役割を果たしています。
本稿では、プラント業界の基本的な概念からプラントエンジニアリングの役割、
そして在職者目線での、 プラントエンジニアって「ホントのとこ、どうなの?」 を解説していきます。
プラント業界とは +
プラント業界は、社会・産業インフラを支えるために、様々な生産技術が集結する場です。
ガソリンやガスの精製、原材料の加工から自動車部品の組み立て、医薬品や食料品の製造、
廃棄物のリサイクルなど、私たちが日常的に接する多種多様な製品やプロセスに関わる業界です。
近年話題となっている半導体も、最先端技術を備えた半導体製造プラントで生産されています。
プラントエンジニアリングとは +
プラントエンジニアリング企業は、様々なプラントの設計、調達、施工を一括して請け負う役割を果たします。
設計:Engineering
調達:Procurement
建設:Construction
の頭文字を取り「EPC」と称する形態の契約がメジャーです。
また、お客様がプラントを引き取ってからスイッチを入れる(キーを回す)だけで
要求した性能で工場が稼働することから、「フルターンキー契約」とも呼ばれます。
この場合は、キーを回すと性能がすぐに出る=試運転調整・性能試験までが完了したものを
お引渡しする、というニュアンスが強まります。
特に大手御三家規模の総合エンジニアリング会社になると、
国家プロジェクト単位の大規模案件を国内外で展開し、産業の発展に貢献しています。
異なる業界分野における専門技術や新技術の研究、
多岐にわたる専門知識や経験を要する職務に携わりながら、
プロジェクトを進行させるためのマネジメントも欠かせません。
プラントエンジニアの役割 +
プラントエンジニアは、産業の発展に向けて多様なスキルと知識を持ち、
プラント業界の中心で活躍する専門家です。
厚生労働省の職業情報提供サイト(日本版O-NET)に、「プラント設計技術者」が掲載されています。
その内容は一般的なプラントエンジニアに当てはまり、ここで改めて書いても繰り返しになるため
該当ページへのリンクを設けて、詳細は割愛することにします。
(※参考リンク:厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET) プラント設計技術者)
職務内容の他にも、YouTubeでの説明もされており、
実際のエンジニアがプラント業界の魅力や仕事の一端を分かりやすく説明する動画も存在します。
プラントエンジニアは、高い専門性が要求される一方、
多分野に及ぶスーパーなエキスパートな人材育成には、長い期間を要します。
つまり、何か一つ 専門分野 や 頑張れること があれば
プラントエンジニアとして、必ずどこかで活躍の場が存在します。
プラント業界で「あなたの得意を活かせる場所」が必ず見つかります。
私が多くの同僚・後輩のプラントエンジニアから聞く「感動した瞬間」は
「自分が携わったプラントが、初めて稼働した時」です。(もちろん私も)
それぞれが得意と個性を生かし、一丸となってプラントを立ち上げるのが、
プラントエンジニアリングの醍醐味です。
プラントエンジニアって「ホントのとこ、どうなの?」 +
ひと通り、プラント業界とプラントエンジニアの概略について触れたところで、
以下の4項目については、次回以降で詳しく書いていきたいと思います。
- 勤務形態(勤務時間、勤務地、出張/転勤/異動など)
- 給与形態(昇給ペース、資格給、手当など)
- 特に向いている人
- 上記以外の魅力
正直ここから先が肝なんですが、語ろうと思えばいくらでも語れてしまうため、
少し熱を冷ましてから出来る限りバイアスを排除して、数字や事実ベースで解説したいと思います。
それではまた次回!⛑ご安全に!⛑
国内現場のみなさま、今年の夏は異常ですね!熱中症に気を付けましょう!
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